バナナ、好きですか?

今回は、乳がんと関係のないお話です。

みなさん、バナナはお好きですか?嫌いな人はどちらかと言えば少数派ですよね?日本バナナ輸入組合のアンケート結果からは約50%の方が週1回以上、バナナを食べています。総務省統計局のデータでは一人当たり年間19.2kgのバナナを摂取しているそうで、1本約150g(皮も含めて)ですから、1年間だと128本、1カ月に10本、週に2本~3本食べていることになります。スーパーの入り口のバナナは、閉店間際になるとほとんど売り切れていますよね。

バナナはそのほとんどが輸入されています。産地はフィリピンが最も多く、76.1%、エクアドルから12.3%、あとはメキシコ、グアテマラ、ベトナムなどなど。先日は偶然タイのバナナを見かけて買ってしまいました。本院の芝院長のご年齢の方々には、台湾産のバナナの印象が強いそうです。昭和38年にバナナの輸入が自由化されて、昭和44年まで台湾からの輸入が最も多かったのですが、その後、フィリピン産に押されて、今ではほとんど輸入されていません。減少した理由は、価格と生産量の安定性にあります。フィリピンでは大規模農園で栽培して大量生産しますので価格が安く、栽培地のミンダナオ島は台風がほとんど通りませんので収量も安定しています。バナナは毎日スーパーの店頭に安定して並べる必要がありますので、フィリピン産に取って代わられました。でも、台湾のバナナはフィリピン産よりも甘みも香りも強いと言われています。北蕉種と呼ばれる台湾独自の品種で、収穫まで1年かけてじっくり生育するため、フィリピンやその他の国のバナナと違い美味しくなると言われています。また、バナナは標高が高くて、朝夕の温度差の大きい地域で時間をかけて生育しても甘くなると言われており、フィリピン産の『高地栽培』バナナも驚くほど甘みが強いです(実食しました)。他にも有機栽培バナナなどもあって、バナナの選択肢ってすごく多いんですね。

今月は、バナナの話で終わってしまいました。乳がんの治療では、近々、リムパーザが術後補助療法で内服できるようになります。来月はそのお話をしようと思いますが、バナナのように柔らかくお伝え出来ますでしょうか。